地方小児科勤務医のブログ

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牛乳アレルギーを減らす方法

以前小児の食物アレルギー治療は原因食物の除去が一般的でしたが、最近は早期摂取が有効というデータがたくさん出てきました。

今回ミルクの少量早期摂取がその後の牛乳アレルギーを減らすというデータが出ました。


生後1ヶ月から普通粉ミルク10mL以上を摂取していると、乳アレルギーが予防できる(SPADE試験)

小児科医師の中には早期からのミルク、小麦、卵の少量持続投与によって、それぞれのアレルギーを減らせるという仮説で臨床実験をしている人もいます。

私は現在外来でステロイド軟膏を使った積極的な皮膚治療を行い、早期からの食物摂取を勧めていますが、ミルクを具体的にいつ頃から、どれくらいの量をと説明できるのはうれしいです。

卵や小麦のしっかりしたデータも出てきてほしいです。